保護者・先生による小論文の指導指針

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小論文指導
保護者・先生の心得

1.保護者でなければできない対策がある

学校・予備校の先生は、多くの受講生を預かっています。そのため、『小論文』でおかしいところがなくなるまで、粘り強く、何度も何度も書き直させるというような対応は困難です。

その役割を、責任をもって担えるのは、保護者だけです。お子様は、相当な体力を削って、小論文を書いているのです。せいぜい5~10分の話です。丁寧に読んであげて下さい。

2.欲張らない

多くの保護者・先生が、小論文の指導で、欲張りすぎです。

小論文を書かせて、解説して、なんとなく読み直させて、小論文の悪いところを指摘して、なんとなく書き直させる。そんな指導は、してはいけません。

十代は、いや、大人でも、一度に多くのものは学べません。要約の仕方も、知識の習得も、書く力のアップも、一度に全部やろうとしても、習得につながりません。

今は何を習得する時間か。『技術の習得』を意識して、そこに全力を注ぎましょう。それ以外の内容は、割り切って捨てる勇気も必要です。

大丈夫。その課題を、また、別のことを習得する際に使うことで、それこそ効率的な学習につながります。

3.書き直しは粘り強く

本人が嫌がるから、2~3回の書き直しでOKにしている保護者・先生は少なくありません。

その書き直し、意味がありますか?書き慣れと腕の持久力アップにはつながるかもしれません。しかし、その課題で学べたことはごくわずかで、単に、『今できることを発揮しただけ』の状態です。

小論文の書き直しで大切なことは、以下の3つです。

  • 1つ1つの文章のおかしいところを完璧に直して、次は最初から完璧な文章を書けるようにする
  • 主張・根拠や論理構成のおかしいところを確認して、正しい構成に直す
  • 完璧な答案を完成させることを通して、本番で、どうしたら最初から完璧な答案にたどりつけたかを考え、個々の技術の習得意欲につなげる

この3つにつながらない小論文の書き直しは、「OKが出るまで、なんとなく書き直す」になりがちで、単なる時間の浪費です。

小論文指導
小論文を書く前段階の演習

0.『線の引き方』を理解する 

大半の受験生は、課題文を読みながら線を引きます。

ただし、どんなところに線を引いているかと言うと、「大事そうなところ」であることが大半です。『大事なところ』が読みながら理解できているなら、もはや線を引く意味はありません。

そうではないから、課題文を読むのは難しいのです。線は、以下のところに引きましょう。

  • 著者の意見・根拠が強調・明記されている部分に線を引く
  • 反対説でも同様に、意見・根拠と著者の評価が書かれている部分に線を引く
  • よく分からなかったところ(後で再確認するところ)にも線を引く
1.まずは『段落要約』を極めさせる

大半の受験生は、全文を雑に速読することに慣れ過ぎています。まずはその習慣から変えさせましょう。

適切な要約が書ければOKではありません。要約に加えて、何も見ないで、その段落を説明してもらいましょう。何も見ないで、「この段落では、著者は、〇〇について××と言っている」と指摘できれば、その段落の理解は十分です。

各段落を、30字程度で要約する訓練から始めます。30字で適切に書けないのに、小論文を適切に書けるはずもありません。ですから、まずは欲張らず、苦にせず取り組めるようになるまで、『段落要約』だけやらせれば良いと思います。

こういう取り組みを続ければ、だいたい2カ月程度で、読解力・記述力とも、大きな向上を実感できるはずです。

☑ 『段落要約』の狙い
  • 1段落1段落、理解しながら読む習慣を付ける
  • 段落要約を通して、過不足の無い文章を書く訓練をする
  • 段落要約を通して、評論に必要な文章表現を身につける
  • 全文読ませるより数をこなしやすく、演習量を確保できる
2.『全体要約』で理解を深める

段落ごとに丁寧に読むことに慣れたら、次は、課題文全体を一発で理解する訓練をします。ここでの取り組みには、以下の2つがあります。

  • 課題文について、著者の意見・根拠と、反対説に対する見解などを盛り込んで、だいたい100字程度で要約してもらう。
  • 何も見ないで、「本課題文では、著者は、〇〇について××と言っている」ということを口頭で言ってもらう。

この順番は、どちらでも構いません。また、両方に慣れてきたら、時間効率を考え、どちらかだけで構いません。

☑ 『全体要約』の狙い
  • 課題文を読んで、一発で効率よく理解する訓練をする
  • 著者の意見・根拠と反対説を、正確に整理する訓練をする
  • 主張・根拠と説得の最小構成を徹底的に身につける
  • だいたい100字程度、素早く正確に文章化する訓練をする
3.『答案構成』で要素を徹底的に学ぶ

主張・根拠・説得・まとめのそれぞれに何を書くか。それらをメモする感じで整理します。

それぞれの細かい内容を口頭で確認することで、自分の考えていたことの矛盾に気付いたり、各要素の関連性の弱さを感じられたりします。それだけでも学習効果は大きいです。

さらに、この方法なら、『小論文を書いて疲れる』ということもないので、反対説でも同じ内容に踏み込みやすいです。『答案構成』を通して、その課題をしっかり、見なくても説明できるぐらいまで、学びつくしましょう。

☑ 『答案構成』の狙い
  • 小論文を書ききらないため、1日に複数の課題に取り組みやすい
  • 自分の本当の意見だけでなく、反対の意見だったらどう構成するかを学びやすい
  • 主張・根拠・説得・まとめの個々の要素の苦手をあぶりだし、演習につなげられる

小論文指導
小論文の完成度を高める演習

1.答案構成:全体の構成をチェックする

やるべきことは、『3.『答案構成』で要素を徹底的に学ぶ』に書いたことと変わりません。『小論文を書く前段階の演習』の段階を過ぎ、実際に小論文を書くようになっても、『答案構成』の確認は怠らないようにしましょう。

2.全文添削:1文1文、前から細かく添削する

1文1文、書きたかった内容が、過不足なく記述されているか、確認しながら添削します。丁寧に取り組んで、文章のムダ・ゴマカシのパターンをあぶりだしましょう。

この作業で妥協してはいけません。ここで妥協してしまっては、小論文・表現の演習になりません。

雑に小論文を書けば書くほど、添削時間がかかります。丁寧に小論文を書けば、添削時間は短くて済みます。ですから、最初から丁寧に文章を書く、そういう意識づけの効果も期待できます。

☑ 『全文添削』の狙い
  • ムダ・ゴマカシのパターンを理解し、改善する
  • 過不足のない文章を書く訓練・意識づけになる
  • 文章表現などの膨大な演習量を確保できる
3.書き直し:小論文が完璧になるまで書き直す

小論文の書き直し自体は、誰でもやっていると思います。ただ、以下の要素が全部完璧に書けるまで、書き直しをやめてはいけません。

  • 問いに適切に答えている
  • 自分の意見の根拠が、適切に述べられている
  • 自分の意見の根拠に対して、適切な実例・実証が示されている
  • まとめが適切に述べられている

本番では、これらを一発で、完璧にやらなければならないのです。演習の段階で完璧にできなくて、本番でできるはずもありません。

☑ 『書き直し』の狙い
  • 完璧になるまで書き直すことで、完璧な答案のイメージと、そこに至るまでのプロセスを叩き込む

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