こんな作文・小論文対策に
なっていませんか?
[ 本ページの目次 ]
作文・小論文対策における
最悪の誤解
1.「作文・小論文には正解がない」
一番よく聞く誤解です。作文・小論文には『正解』があります。
- 問いに適切に答えている
- 自分の意見の根拠が、適切に述べられている
- 自分の意見の根拠に対して、適切な実例・実証が示されている
- まとめが適切に述べられている
これが作文・小論文における『正解』です。
『適切』という内容の判断が簡単ではないので、「正解がない」と考える人が少なくありません。しかし、この『適切に書く技術』は、しっかり訓練すれば、小5ぐらいから十分に習得できます。
「正解がない」なんて言わず、1つ1つの技術を、きちんと、着実に、丁寧に磨きましょう。
2.「たくさん書いていれば、いつかはできるようになる」
イヤイヤでも、たくさん書けば、文章を書くことには慣れるかもしれません。
しかし、算数・数学で、ただ演習しても、決して得意にならないように。作文・小論文も、以下の技術を、意識して1つ1つ訓練しなければ、決して得意にはなりません。
- 課題文を早く正確に理解・分析する技術
- 『問い』の意図を早く正確に理解する技術
- 早く正確に『答案構成』する技術
- 早く正確に『文章化』する技術
- 早く正確に見直して書き直す技術
本番でも絶対にミスしないと思えるだけの技術と自信を、日々の演習を通して身につけておきましょう。
よく見かける、絶対に伸びない
作文・小論文対策
1.授業・模試の後に復習をしていない
作文・小論文で、授業・模試の後に復習しないのは、他の科目以上に、罪が重いですよ。このやりっぱなしは、算数・数学で言うと、答え合わせをしただけです。
それでも、算数・数学なら、『正解率』が分かるようなドリルがあるので、それを頑張れば、技術は磨かれます。しかし、作文・小論文では、復習をしなければ、技術は決して磨かれません。
最悪の場合、『作文・小論文の授業を毎週受けていても、丸2年間、全く成長できなかった』ということにもなりかねません。
2.書き直しは、2~3回でOKしてもらえる
この対策も、『書く技術』は磨かれません。
算数・数学で言えば、2~3回解いても、全然できるようになっていないのに、そこで演習を辞めてしまっている可能性があります。
演習をするなら、『正解に自力でたどり着けるようになるまで』取り組む必要がります。それを放棄したら、いつまでたっても自力で正解にたどりつくことができません。
3.毎回作文・小論文を書くだけで、苦手の重点演習をしていない
あなたが苦手な作文・小論文の技術は何ですか?もしその苦手が分かっているのなら、まずはその苦手を克服するために、重点的に演習してみませんか?
残念ながら、ほとんどの作文・小論文対策では、書いて復習して書き直すだけで、苦手の重点演習のようなことはしていません。ですが、それでは苦手は、いつまでたっても克服できないのです。
4.自分では答案を書けない先生に教わっている
これは最悪ですね。その先生は、確固たる答案と指導する技術を持ち合わせていません。
算数・数学で言えば、「たぶんそれでOKだと思う」「なんとなく、式に違和感あるね」と、感想を言うだけ。決して答えは教えてくれないまま、授業が終了するのです。
こんな指導では、自分が何ができていたのか、何ができていなかったのかを意識できないので、単に作文・小論文を書いて、時間を浪費したのみです。体系的な技術が磨かれるはずはありません。